虚淵:最近見ないだが、おめえさんなにやってるの?
榊原:聞いて聞いて、玄ちゃん、あたしは今新作やってるの、今回はすごいよ、あたしの魂が込めた作品なんで~す。今度こそ、サービス業者の汚名を返上するのだ!
虚淵:どれどれ、脚本みせて
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虚淵:ちぇ、だからオメエは才能がないと言ったではないか、前半は頑張ったけど、結末は駄目ね。
榊原:えええ!なんで?二人が普通の人間として、幸せに末長く生きていくのは何が悪い?
虚淵;甘いな!美人のお姉さんのキスより甘い!物語の結末てのはな、迫力というもんが必要なんだよ!!!
榊原:うほ、いまの玄ちゃん、すごく輝いてる!
虚淵;実はな、オレは今年、魔法少女アニメを作る予定だ、新房の野郎、無理矢理引っ張り出して、ブツブツ……
榊原:玄ちゃん!新房さんて誰、浮気はひどいよ!
虚淵:ふん、安心しろ、あんなウザイ奴に情を移してどうする、さて、本題に戻ろう。つまり、この結末は迫力がない。穢翼のユースティア?名前は格好いいけど、当のユースティアはただの弱ちいではないか。普通の女の子?詰まらない!詰まらないぞ!そんなもの、メス豚に成り下がって肥満なオヤジどもに犯されまくりの方が似合いだ!
榊原:そんな言い方ひどいよ、あたしのティアちゃんは可憐な乙女だぞ、そんなひどい扱いなんて……
虚淵:ひどくねえよ、見ろ!これは魔法少女まどかの企画書だ、結末は初めから決まっている。まどかは乙女ですらない、ただの可憐なロリっ子だ!それなのに、散々ひどい仕打ちにされて、最後は!
榊原:最後は?
虚淵:最後は、神になるんだよ!!
榊原:ええええええ!?
虚淵:分ったか!これはオレとオメエの差だ、互いのヒロインの差のようにな!
榊原:あたしもティアちゃんを神にしたいけど、でもねでもね、それで二人は一緒にいられないじゃない!
虚淵:っで?一緒にいられねえたら何が問題でも?
榊原:うっ、売れないじゃないか!
虚淵:ばぁぁぁぁぁかもん!!!だからオメエはいつもいつもサービス業者と呼ばれて軽蔑されてんだよ!プレイヤーのことはどうでもいい、勝手に泣いて、勝手に死ねばいい!所詮返品はできないだろう!強くなれよ、拓!他者の視線を気にせず、孤高に生きるのだ!
榊原:そ、そうか?
虚淵:そうだ、信じられないならオレを見るがいい、お前は俺のように、立派なライターになるのだ!
榊原:玄ちゃん!分った、分ったよ、あたし今すぐ結末を書き直す、そしてみんなにあたしの新しい生き様を見せつけるのだ!
本故事纯属虚构,如有雷同纯属巧合